6.温泉つき熱海研修所の女王・OS子の場合

学会の東海研修所道場(熱海研修所)で管理人を務めるカップル。といっても、並の管理人夫婦ではない。妻のS子は旧姓の高橋名の時から、池田に見そめられ、両親ぐるみで管理人に起用された。一着が三十万円とか四十万円もする高価なドレスを池田から買い与えられ、"熱海の女王"として孔雀のように華麗に振る舞った。「ウチの娘にホトケ様の御手がついた」と両親が自慢するだけでなく、本人自ら「池田先生との特別な関係」とノロケてみせる。風呂好き人間の池田は、温泉のある熱海研修所に入りびたりだった。二人の親しい仲の噂が広まるのを警戒した側近の中西治雄が、聖教新聞記者のOとS子を結婚させ、新任地の栃木県へと隔離した。

しかし、人妻となったS子のサービスが忘れられず、池田はO夫妻をともども熱海研修所の管理人として呼び戻した。夫の光明にしてみれば、屈辱的な人身御供であろう。

屈辱感を弱める狙いがあって、池田は一管理人に過ぎない光明を学会の総務、副会長に抜擢した。副会長といっても、全部で百二十五人もいるのだから、池田にとっては何の負担増にもならない人事サービス。口封じを図り、造反を防止したつもりだろう。

だが皮肉なことに、なんのキヤリアもないO副会長の誕生で、かえってスキャンダル疑惑を深めた。

そういう事情を知らずに熱海研修所に泊まったY副会長が、普通の管理人に頼む調子で布団敷きを気軽に命じたため、後で池田から怒鳴りつけられたとのエピソードもある。

O夫妻は研修所の管理人といっても、その実態は、池田の愛用する"温泉付き別荘"で、池田にのみ仕える身辺世話係である。別荘で待機するメ第二夫人モと表現した方が正確かもしれない。<『スキャンダル・ウオッチング』66頁>


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