31.池田の恥部を隠してきたドクター四人組の場合

学会員の医者で組織されるグループにドクター部というのがある。その中でも特に有名な四人について取りあげる。

S氏は、最近、副会長になった、ドクター部長。妻のKさんは、第一庶務出身で、池田とのスキャンダルがウワサされた人。Sの父は、東京・柳橋で開業医を経営。親子とも耳鼻咽喉科。

 佐藤玄二は潤一の弟。元学会ドクター部長。やはり耳鼻咽喉科。

M氏。副会長、前ドクター部長。元学術部長。

横浜日赤病院の外科部長であり、池田の主治医でもある。

Iさん。学会副ドクター部長。東京・大塚に新生クリニック(通称・Iさん病院)を経営。産婦人科医。池田の下半身スキャンダル隠蔽に大きく貢献。

(中略)

まず池田が、周りに医者を侍らせる際に重視することは、自らの秘密の保持に大きなウェイトを置く、という点だ。学会員に優秀な内科医・外科医がいないわけではない。ただ池田は、秘密を守れる医者、安心できる医者を選び、自分のそばに置く。産婦人科のIさんは、池田の数多くの下半身スキャンダルを常に隠し続けてぎた。Wさんも、よくIさんの病院に通ったものである。

このように、池田のみっともない秘密を隠し続けられる神経を持った医者は、そうざらにいるわけではない。世間に知られては困るトラブルの処理に、Iさんをはじめとする、口の堅い医者を当ててきたわけだ。

 Mさんも、そういった意味での貢献度は高い。第一庶務室長でありながら部下の女子職員と不倫を起こしたM・TさんとYさんが、中絶のため出向いたのも、森田のところだった。

 下ネタの他にも、池田が人目を忍んで医者を侍らせる理由がある。「病気になるのは信心がないから」と池田がおかしな指導をし続け、「病は信心不足から」と自分がいっている以上、まさか、その本人が病気がちで薬漬けだと世間に知られては、恥をかく。池田は体の強い方ではない。しょっちゆう、学会本部4階の池田専用室に医者を呼んで注射をさせる。

 池田は注射が大好きである。ただ、池田の血管は細く、また贅肉がぶ厚いため、なかなか針が血管に入らない。医者が、汗だくになった池田の腕に、針を刺そうとする。池田はいい気なもので「早くしろ、早く!」と急ぎ立てる。また、池田はしょっちゆう目の痛みを訴える。耳鼻咽喉科の佐藤を呼びつけるのだが、目の痛みに耳鼻科の医者とは、はてさて?

 明らかに、病気を世間に知られたくないためといわざるをえない。

          《『スキャンダル・ウオッチング』239頁》


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