22.九州の女帝として振る舞うTさんの場合

ご多分にもれず、Tさんもまた、池田大作のお手つき女の一人であった。Tさんは本当は信子だったが、池田の『人間革命』の主人公・山本伸一の伸をとってTさんと改名したほどの池田教信者。池田の威を借りて、九州では女帝のごとく振る舞っている。夫の昭二が代議士になれたのは、渡部一郎と周じく、お手付き女と知って信子と結婚した論功行賞による。可もなく不可もなしの政治家生活。本人は当然、七期、八期と定年まで代議士を続けられるものと考えていた。ところが、五十八年の総選挙の直前に、何の相談もなしに候補者を引きずり降ろされた。代わって福岡一区に舞い降りてきたのが、神崎武法。検事総長になるのを目指して、"隠れ学会員検事"の秘められたコースをひた走ってきた男だ。

同じ法曹仲間の山崎正友弁護士から「現職検事の電話盗聴事件関与」を暴露されて、検事辞職に追い込まれた。「よろしい。それでは検事総長を指揮監督する法務大臣になれるよう、キミを国会議員にしてあげる。十万以上の学会票があり、当選が確実視される福岡一区から出たまえ。」池田の"鶴の一声"で田中昭二が侯補を降ろされ、神崎武法が新人候補に指名された。新人ながら、神崎は十四万票を得て堂々のトップ当選。(中略)田中を降ろすにあたって、池田はTさんを九州総合婦人部長に昇格させた。九州婦人部の最高責任者に登用することで、夫婦の間のバランスをとったわけだ。昭二は愚痴の一つもいわず、女房の尻に敷かれた。(中略)Tさんは「九州の女帝」として振る舞い、男性幹部といえどもTさんの機嫌取りに汗を流す。男を尻に敷くのが、よほど好きで性に合っているらしい。                     《『スキャンダル・ウオッチング』96頁》


目次戻る次へ