20.「池田の子を・・・」と噂されるHさんの場合

昭和50年代初め、第一庶務室長のMと部下であるHさんの不倫が持ち上がった。オフィスラブなんて、どこの会社にもあること。だが、そこは何せ、池田の目が光る第一庶務での出来事だから、大変だった。

 Hさんは池田の好みのタイプ。Mとの不倫の結果、Hさんのおなかが大きくなった。池田は激怒して、その子を堕ろさせた。

 学会副会長の原田稔は、友人に「MがHさんを妊娠させたぞ。(ドクター部の)森田修平に頼んで堕ろさせたよ」と漏らした。

 51年のことである。だが、妙なことに、その後、Hさんはまた子供を二人生んでいる。Hさんの戸籍謄本によれば、父親の名は空白のまま。彼女を知る人は、その後の彼女のやつれた姿に驚いている。

 Mは表向き、黙して語らない。しかし、身近な人間には「オレがそんなことをすると思うか」と漏らしている。じつは、この二人の子供こそ、池田とHさんとの間にできた子供とウワサされているのだ。

 とやがて、Mは第一庶務の任を解かれ、神奈川県長に転出させられた。しかし、ウワサは空気伝染するもの。今度は、神奈川の学会組織に不倫のウワサが広がった。いたたまれなくなったMは一時期、組織から行方不明になり、県長を辞任。その後も再三、行方不明になる。今は学会系外郭企業・鳳書院の重役に取まっている。重役とは名だけで、仕事は何もない。池田の私物である第一庶務の女性と関係したM、今でも池田に用いられてはいる。

これも池田のやり方。自分に歯向かってこないかぎりは、学会の恥部隠しと口封じを優先して、飼い殺しにするのである。

                 《『スキャンダル・ウオッチング』85頁》


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